学校や社会においても「いじめ」の問題があるが、
「動物は弱肉強食なのだから、弱い者はいじめられたり、切り捨てられても当然」
という意見があり、唖然とした。
「弱い者をいじめるな」とは、卑怯なことを憎む心だ。
日本の武士道、武士道においては、卑怯なこと、不正なことをもっとも憎む。
これは、勇気と対になる考えで、勇気がなければ実行できない。
自分だけが安全な高みにいて、弱き者、小さき者を見下したり、
いじめたりする態度は人として最低の卑劣な行為だ。
こんなことは、自分がいじめられる立場になってみればすぐにわかることだ。
これは、「惻隠(そくいん)の情」でもある。
小さき者や弱き者を「あわれむ・不憫(ふびん)に思う」、「思いやる」気持ちのこと。
「負けるな」に必要なのは、勇気。
真の勇気がなければ、己の弱さに勝てない。
不正に対して憤(いきどお)ることも同じ。
現代において、もっとも必要な訓え…
負けるな、嘘をつくな、弱い者をいじめるな
の実践をしたい。
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